今回の投稿者は人材紹介会社から人事職への転職された時の体験談。
大いに語っていただきました。
人材紹介会社から人事職への転職体験談
はじめまして。営業職から人事職に転職をした際の体験談を投稿させて頂きます。
簡単に自分自身に関して記載させて頂きます。
年齢:29歳
性別:男性
住所:東京都
実際に転職をしたのは、自分が26歳の時でした。
その時にしていた仕事は医療業界の人材紹介会社で営業職として働いていました。
転職をしようと思った切掛けは単純です。営業に疲れ、精神的に弱っていったからです。
人材紹介の営業の仕事を単純に書かせて頂くと、転職を考えている求職者に就職先を紹介し、入社になった際に手数料を法人から頂きます。
手数料は想定年収の20%です。つまり、年収を高く内定をもらえれば、それだけ売上が大きくなると言う事です。
人の転職と言う大きな決断に携われると、入社当初はやる気に燃えていました。しかし、現実はそんなに甘くありません。何よりも優先されるのは営業ノルマです。その達成の為にそこまで転職を真剣に考えていない方でも、口上手く転職を考えさせ、誘導する事も多々ありました。それ以上に私を悩ませた事が2つあります。
1つ目は求職者と一切会わないことです。電話のみで求職者と話し、電話とメールのみで仕事先を提案していました。その為、紹介先に求職者を紹介する際も電話で話した印象のみを伝えます。人柄や性格も話しますが、あくまで電話で受けた印象から推測して伝えます。そんなやり方に私は嫌気を覚えました。
転職という大きな決断をする求職者と会うことなく、転職話を進める。
成約が増えれば増えるほど私は自分のしている事が恐くなりました。「自分が関わった人達は本当に転職して良かったのか?」毎日、毎日、頭の中でその疑問が巡り続けました。
最終的には、求職者に電話する事が恐くなり、電話機を手にすると震えるようになってしまいました。
2つ目は休日関係無く、電話対応が必要だった事です。
基本的には土曜日、日曜日、祝日が休日として設定されていました。しかし、求職者の多くは、仕事をしながら転職先を探していました。つまり、週末、祝日が最も電話が繋がり易いのです。その為、金曜日の業務が終わった際には大量の求職者リストを持ち帰らなければいけません。もちろん、社交辞令で休日はゆっくりするようにとは言われていましたが、営業マンは決まって大量のリストを鞄に詰めていました。その後は想像通りです。週末、祝日はひたすら求職者の方に電話をしていました。変な話ですが、休日明けにどれだけ成果を報告出来るかも評価に響きました。
以上の事から私は営業職以外の職種への転職を決意しました。
現在は人事として教育部門を担当しています。職務内容としては、新入社員・中途社員・昇格者などに研修講師として携わっています。最近では研修内容の立案や改定も任せて貰えるようになり、少しでも貢献出来るように日々努力しております。
数字ばかりを追っていたあの頃と比べ、どうすれば役に立てるのかという事に向き合えており、今の仕事にとても遣り甲斐を感じています。
勇気をだして踏み出して良かったです。
ゆとり的感想
いやー正直人材紹介会社ってどういうことやってるのかサッパリだったんですけどこんなに過酷なんですね。
求職者と会わずに紹介するということがめちゃくちゃ驚きです。
電話の感じで紹介するって純粋にすごくね!?とか思いました。
しかしもっとびっくりなのは土日の電話応対。
業界的にそうならこれじゃ平日休みにして土日仕事の方がまだいい気もしますが。。
僕も営業時代、休みの日に電話がなるのはごく普通にありましたがとても嫌でした。
今は転職して営業から離れたのでそんなことはありませんが。
でもその電話だけで人を見極める能力がもしかしたら今の人事職としても生きているかもしれませんね!
お疲れ様でした!