今回の体験談投稿者の方は損保営業からWEB制作会社へと転職された方です。
私もカーディーラー営業として損保の営業の方は間近で見ておりましたがやはり大変そうなイメージ(カーディーラーも負けてはいませんが)でした。
転職体験談
神奈川県在住の30歳男性で現在Web制作会社に勤務しています。
現在の会社には二年前に転職して入社しました。
以前の会社は大学の新卒採用で損保会社の営業職をしていたのですが、自分には営業は合わないと感じて辞めることにしました。
私達の頃の就職活動は氷河期世代と呼ばれるもので四年生になっても就職が決まらないというのがザラでした。
希望する職種に拘っては就職はできないと、色んな業種の就職試験を受けた結果、某中堅損保の営業職として採用されることになりました。
周囲では就職が決まらない仲間がいる中で取りあえず就職が決まったことで嬉しかったですし、両親も喜んでくれました。
しかし営業の世界に飛び込んだら想像を絶する厳しい世界が待ち受けていたのです。
損保会社の営業部署に配属されて、最初の数日は先輩と同行しながら自宅や企業を回って先輩のセールストークを学んでいき、それから一人で外回りをすることになり成績ノルマも充てられることになります。
ノルマは損保契約の成約を月に5件当てられ、年数が経つごとにノルマも増えていきます。
たかが5件とは言え、ハイ分かりましたとハンコを押してくれる優しいお客さんなどいません。
説明を聞いてくれるのはまだ良い方で、門前払いが当たり前なのです。
とにかく成約しなくてはと頑張って外回りをしたのですが、一か月、二か月経っても成約に繋がらず、新人同期の中で私だけ成約が取れないという状況になってしまいました。
ようやく成約したのが配属されて三か月後、個人宅に飛び込みした時に自動車保険を見直そうと考えていたとの事でタイミングが良かったことで成約に繋がりました。
私は喜んで営業所の所長に報告したのですが、その時かけられた言葉は今でも忘れられません。
「やっと取れたのか、どれだけ無駄飯食わしてると思ってんだバカヤロー!」
念願の成約も束の間、私はすっかり萎縮してしまいそれからしばらく成約が取れない日々が続きました。
営業ノルマが達成できないと就業時間後反省文を書かされ、所長の前でロールプレイングをやらされ、朝礼では皆の前で反省のスピーチを五分間もしなければなりません。
入社一年が経ち、精神的に追い詰められ限界を感じた私は退職することにしました。
ノルマ至上主義の営業職は私には向いておらず、こんな厳しい環境では精神的におかしくなりそうだったからです。
退職してからは自宅に引き籠っていたのですが、しばらくして飲食店やレンタカーのアルバイトを始めました。
ノルマから解放され精神状態も良くなってきたところでやはりちゃんと就職しなければと思い、今度は自分の適性に合う職場を探すことにしました。
元々パソコンでデザインなどを創作するのが趣味だったのでこれを極めたいとWeb制作会社への転職を希望しました。
とは言え前職が営業職なので、採用されるには経験者か資格がないと厳しいと思い、国家資格であるWebデザイン技能検定3級の資格を取ることにし、半年間近くかけて資格の勉強に取組んだ結果、見事合格できました。
それからWeb制作会社の面接を何件か受け、その中の一社にめでたく採用されることになりました。
Web制作会社の業務は納期の関係で残業や徹夜による泊まり込みは当たり前で、拘束時間が長くなりますがノルマがないので精神的には楽です。それに仕事をやっていて楽しいですし、この仕事に就いて良かったと思っています。
ゆとり的感想
いやーお疲れ様でした!!
しかし読んでて僕と境遇が同じすぎてびっくりしました。
僕らの時も結構氷河期だったんですよね〜。
何社も受けるのは当たり前だし、僕もそんな感じで『内定が無い奴もいる中で就職が決まってるだけでもいいでしょ』とか思ってたけど違うよね。
やっぱやりたい仕事につかないとダメです。
結局続かない。
僕もまさにそうでしたから。
でも学生の時ってそういうのわからないんですよね。
『俺、人と話すのが好きだから営業向いてるかも』とか思っちゃう。(僕もそうだった)
まあそれでもやってみないと向いてるかどうかなんてわからないんだけどね。
だからやってみて今限界を感じているなら、転職してみるのは一つの選択肢だと思います。
好きなことであれば多少のことは苦にならないですしね。
好きなことをできていることは本当に素晴らしい。
本当にお疲れ様でした!