私は32歳の男性で埼玉県に住んでいます。
以前は不動産会社の営業として働いていたのですが、仕事がとても辛く厳しいものでした。
不動産会社の営業なのですが新築一戸建てをお客さんに紹介して契約を結び売るというまでが一つの工程で、そのすべてを営業職が管理進行をしないといけませんでした。
契約が複数同時進行をしているときなどは家に帰らず仕事をすることもしばしばありました。
休みの日にもお客さんや会社から携帯電話に連絡が1日に10件近く入ることもあり、休みの日にものんびり出来ずとても大変でした。
給料は基本給の他に成績に応じて歩合で給料が加算されるのですが、基本給が仕事の割りにとても安く成績の悪い月には歩合が一円も入らず生活が苦しいときもありました。
私が転職を考え始めたのは体調を崩して病院に行ったら、ストレスと過労のせいで身体がおかしくなっているから入院をしたほうがいいと言われたからです。
仕事は営業成績を上げなくてはいけないというプレッシャーとお客さんと接しているストレスで精神的に辛く、労働時間が長く慢性的な睡眠不足なため肉体的にも疲労が溜まっているため身体がおかしくなっていたようです。
その時私は結婚二年目でまだ子供がいなかったのですが、妻がとても心配をして転職をしてほしいと私にお願いをしてきたのが決定打となり転職活動を始めることにしました。
転職活動をするにあたり同じ営業職に転職をしてしまうと、また同じことになってしまう可能性があるということで営業職以外の職種で転職先を探すことにしました。
幸い私は簿記の資格をもっていたので事務職をメインに職を探すことにしました。
といっても事務職未経験で当時30歳だったということもありなかなか雇ってくれる企業がなく、転職活動はとても難航しました。
そんな時たまたま新聞の折込に入っている求人情報に掲載されている町工場の事務職募集という案内に目が留まりました。
これも何かの縁だと思い応募してみると、見事採用されました。
町工場の事務職として働いてみると残業はたまにあるのですが労働時間は規則的で、休みの日に仕事の電話がかかってくることがほぼ無く精神的にも肉体的にも営業職のときと比べてとても楽です。
さらには給料も歩合制ではないので安定した収入を得ることができ家族を安心させることができました。
今では休みの日に妻と旅行に出かけたりととても充実した日々を送っています。
収入は減りましたが営業職から事務職に転職したことにより妻との関係が以前よりもとても良くなりとても人生が充実しました。