私は28歳、大阪在住の女性です。
短期大学中退後、週6〜7日の派遣のアルバイトと飲み屋のカウンターレディーのバイトを掛け持ちして5年間生計を立ててきました。
そんなある日、派遣先でとある化粧品会社からうちで正社員にならないかと声をかけられ、正社員という言葉に惹かれ契約を結びました。
そこはブラック企業だった
入社してみると…なんと私以外に社員は1人もおらず、事務所は社長が自宅兼にしているビルの一室で商品が山のように積まれていました。
親戚と経営していると聞いたのですが、入社から退社まで
私が社長以外の会社関係者に会うことは一度もありませんでした。
仕事内容は2通りあり、
事務所勤務の日は朝8時に出社し、手書きのDM1日何百枚も書き、注文が入れば宅配注文のお客様に荷物作って送り、在庫がなくなれば商品を計って詰める作業をし、空いた時間で販売先を探していました。
帰宅するのはいつも最終電車、酷い時には帰れずネットカフェに泊まり翌朝8時にはまた出社し作業を始めました。
そして、販売先が見つかると荷物を作り、お金がないからと言われ普通電車や高速バスで何時間も移動してから搬入作業、安いホテル自分で探し1週間単位で営業先に泊まり込み販売仕事をしました。
タイトなスケジュールで、現場が2つ立て続けにある時は次の営業先まで深夜バスで移動し、翌朝次の販売するため早朝から搬入作業にあたりました。
体調が悪くても休むことは許されることはありませんでした。
正社員が初めてだった私は、これが自分の選んだ仕事なんだから…と自分に言い聞かせ、ただただ必死で働きました。
転職を決意
当時の月給は交通費込み福利厚生なし、手取り14万でした。
それがある時振り込みがなくなったのです。
1ヶ月待ち、2ヶ月待ち、その間にもきちんと仕事はこなしていましたが、お給料すもらえないのなら働く意味もないと転職を決意しました。
社長には引きとめられましたが、辞表を書き、次の仕事のあてもなく私は一年勤めた会社を辞めました。
せっかく働いて来た期間を無駄にしたくはなかった
1年間、仕事をしながら得た化粧品の知識、働いてきたことを無駄にはしたくないという気持ちから大手の化粧品会社採用試験受けようと決心した私はとある会社で福利厚生、社員登用のあるフル勤務のアルバイト募集を見つけました。
探した方法は、化粧品会社のホームページ内に設けられた社員募集の欄でした。
さっそく応募し、無事採用され私はショッピングモール内の店舗でビューティアドバイザーとしてー働くことになりました。
そして現在
27歳で社員登用の試験を受け、無事合格した私は現在社員として働いています。
残業があれば手当もつき、営業なしで販売する場所があり、仕事内容も以前会社に比べると体力的にも精神的にも楽です。
全く異業種というわけではありませんが、思い切って決断して良かったと思っています。