今回の投稿者は着物販売を経験された方。
着物販売って聞くだけでもなんか売るの大変そう。。って思うのは私だけ?
その当時の事を語っていただきました。
転職体験談
新潟県在住57歳の女性です。以前の職種は着物販売。
20代の若い頃、着物が好きで着物に関わる仕事をしようと採用になったのが、着物の訪問販売でした。
訪問販売と言っても飛び込みの販売がメインで、なんのアポもないへき地の小さな工場の従業員の方を対象に営業をしていました。
ほとんど昼休みを利用させてもらって、安価な化繊の着物や着物を着るときの付属品の販売です。はじめはどうやって売るのかもわからなく、ベテラン先輩Aのやることを見て覚えるのですが、その先輩Aは工場の昼休みに休んでいる人の前でマニュアルとなっていることを説明をしながら、着物を一枚ずつ脱いで肌襦袢姿になったところから、着物に使う付属品の使い方とその付属品を使って鏡を見ないで着物を着ていきます。
慣れたもので、例えば着物の襟に入れる襟芯や帯を上手に結ぶための器具を使って20分もかからないでひとりで着ていました。
その後、販売したい比較的安価な着物と付属品の販売となるのです。そのスムーズな説明を30人くらいいる人の前(男性もいる)で脱いで、また着て行くことに驚きと感動でしたが、自分がこれをするのかと思うと不安になったことを思い出します。
職場は社長と社長の奥様が事務職で、ベテラン先輩Aと私より半年早くに入った女性が2人いて、その女性たちとベテラン先輩Aから1週間の特訓を受けなんとか仕事をすることができました。
先輩Aは3日に一度美容院へ行き和服に合うよう髪をセットし、お化粧も言動も人生の先輩という思いで尊敬もしていました。
しかし半年くらい経った頃でしょうか、ベテラン先輩Aが遅刻してきたり、社長の奥様とほとんど口も聞かないような様子を目にする日が多くなっていました。なにか変だなぁという思いが続いていた頃、半年早く入った先輩から「実はベテラン先輩Aさんは社長とできていいる」と聞かされました。
私にとっては尊敬もしていたので、「まさか・・・」という思いで一杯でしたが、事実、職場の近くで一緒に住んでいるらしく、すでに公認の仲のようでした。尊敬していた人がそのような関係であったなんて、信じられない思いと妻のある身で不倫関係であったなどと考えると、社長の顔をまともに見ることができなくなりました。
そんなことがあり、人前で肌さえ見せないけど、男性の前で布一枚まとって販売していくことに疑問をもち、更に社長と従業員の不倫関係にも辟易し、若かった私は1年とたたないうちに職場を去りました。その後はジーンズショップへ転職しました。転職した店はそう忙しくなく、のんびりとした私には、とても合っていました。
管理人の感想
上司を尊敬できなくなるというのはかなり致命的です。
僕も学生時代のアルバイト先がまさにこんな状況があって急に上司を尊敬できなくなったことを今でも覚えています。
働くにあたってはやはり上司が道しるべとなってやらないと部下はついてこないし育たないでしょう。
せめて隠してくれ!!って感じです。
まあそんなのはどう隠してもバレるもんですけどね。
働くモチベーションを上げるには仕事内容があっているかどうかもそうですが、毎日顔をあわせる上司を尊敬できるかどうかもとても重要です。
上司は自分では変えられません。
転職も一つの選択肢でしょう。