今回の投稿者さんのお話は、いい友情が結果を結んだストーリー。
やはり人は人に支えられているんだなーということを感じられる体験談です。
それでは大いに語っていただきましょう!
転職体験談
私が今働いている会社は、埼玉県にある小さな町工場です。
前の仕事とは大きく違い、職人さんが多くいる現場作業で毎日覚える事の日々を過ごしています。
前の仕事は、全国に支店がある大手ガス会社の営業マンとして朝早くから電車に乗り、週末は付き合いの飲み会、休日出勤などあり家族と過ごす時間が余り取れませんでした。
私の住まいは埼玉県なのですが、転勤の数が多く数えるだけで、5回しました。
転勤すると、仕事仲間も最初からとなり精神的なストレスが半端なかったと思います。
私は自分が倒れては家族を守っていけないと思い、10年間勤めた営業の仕事を辞めました。
当時、仕事を辞めた時の私の年齢は30歳。
それから仕事を探す上で私は体力の事とか生活の事とかを考え、違う営業の仕事に就こうと思った事もありました。
しかし、前職での経験が頭にフラッシュバックしてしまい全く違う環境で働こうと決断しました。
私が思うに、前の営業職が私自身に負担になっていたのだと今では思えます。
そんな環境を変えるべく、私は毎日欠かさず職安に通い自分に合った会社を見つける為に数え切れない位面接に行き、断られたり、断ったりを繰り返しました。
突然の友人からの誘い
そんなある日、友達からの誘いで飲みに行く事になりました。
その友達は、自動車部品の工場を親代々から経営している二代目で私が今失業中の事を聞くと友達は「少しアルバイトで家を手伝ってみないか?」と言われました。
私は生活の事もあったので有り難いと思い、少しだけ働かせて貰う事にしました。
その環境は、思った以上にキツク体力そして頭を使いました。
まずは、工場の暑さそして機械の操作手順、図面の読み方などなど細かい事は友達に聞いたのですが、やはり仕事中は社長ですから余り親しく出来ないので、一応敬語など使ったりしながら仕事を覚えていきました。
前職が役に立った
そんな現場作業でも営業職の話術が役にたった事があります。
それは、ある時現場で自分一人になって工場に取引先の営業マンが来た時に役に立ちました。
革靴、Yシャツの営業マンは待ちの時間も仕事といえます。
しかし、友達の工場で待つ場合は結構キツイ。
油臭いし、汚い、そして暑い。
なので、私は機械を自動運転にして、工場から少し離れた良く通うコンビニまで雑談しながらその営業マンと行きました。
私はその営業マンに用件を聞いてみました。
その営業マンは今度出る新しい機械を買って頂きたいとの事、値段は家が建つ位の物でした。
とりあえず私は友達に電話で報告してみてこのまま待って貰うか聞いてみました。
そうしたら友達はそのまま「繋いどいて」と言いその営業マンと約30分程待った頃友達の社長が帰って来て何やら嬉しそうな表情をしていました。
それから、友達と営業マンは工場の中に入り交渉を始めました。
そう、友達が嬉しがってたのは新しい機械が手に入るからだったのです。
それから私は、その機械が来る前にその友達の紹介で現場作業が出来る会社を紹介して頂きました。
友達は、家で社員で働かないかと何度も言ってくれたのですが、やはり友達関係で居たかったので私は断りました。
今では紹介された現場で職人さんに囲まれながら日々努力して友達に恩返しできる用に立派な職人を目指しています。
転職して一番良かったと思える事は家族と長く一緒に時間を過ごせる事です。
今の仕事に就き時間の余裕が出来た私は子供の成長をしっかりこの目で毎日見ていたいと言う事、それに家族との時間は本当に大切だと気づけた事です。
管理人の感想
営業時代の経験が役に立つことってありますよね。
僕も今でもとっさに営業っぽくなってしまうことがあります。
自分ではすごく嫌なのですが。
それにしてもとてもいい友人に恵まれていますね。
困った時、大変な時、相談できる友人がいるということはすごく素晴らしい事です。
出会いというのはどこに転がっているか本当にわかりません。
現状を打破したいのならまずは行動に出て見るほかないでしょう。
一歩動き出せば全てが動き出しますからね。