私は現在38歳の女性。
今の仕事へ転職して10年目。正社員として勤めています(今では主任になりました!)
ここまでの道のりは色々あったけれど、思い切って転職してよかったと思っています。
派遣会社の営業という仕事
前職は、派遣会社の営業をしていました。
23歳から28歳までの5年間勤めました。
派遣会社での営業は、とにかくキツイ!!
まずは企業から仕事を貰わなくてはなりません。営業して仕事を受注したら、その仕事をやってもらうために登録した派遣スタッフを探す。
そして企業へ派遣スタッフを紹介して就業させるために猛アピール!!
ここで企業から派遣スタッフで決めたいとなれば、営業として1つの成果となるのです。
しかし、派遣スタッフの就業が決定したら終わり、というわけではありません。
派遣スタッフが派遣開始されると、今度はその派遣スタッフのフォローもします。
これが本当に大変!!!
もう、派遣スタッフって思ってる以上に仕事が長続きしないのです。
いざ仕事してみたら『合わない』と思ったら辞めちゃう。。。
それか無断欠勤して音信不通になったり。
そういう時は、営業が派遣スタッフの自宅まで行って意思確認をしたり。はたまた企業から貸与されたセキュリティーカード等を回収したり。
派遣会社の営業って本当に激務なんです。
私が勤めていた派遣会社
さて、そんな激務な派遣会社の営業という仕事。
よく耳にする、大きな派遣会社さんだと仕事を分業してるので、もしかしたら前述したような大変さはないかもしれません。
でも、私が勤めていた派遣会社は中堅で、しかも『最大のクライアントは社長』という言葉が社訓になっちゃう、本当に変わった派遣会社でした。
最大のクライアントは社長→お客様(企業)より社長からの要望に応えるのが優先、というもの。
もしお客様(企業)と大事な打ち合わせしてる時に、社長から電話がかかってきたら、打ち合わせから中座してでも電話に出ろ!っていう教えなんです。
これがもし、お客様からのクレーム対応をしている最中でも、ですよ?
こんな風潮な会社なので、もう社長からの言葉で社員みんなが洗脳されていく。
『派遣会社の営業とは、企業と派遣スタッフ全てを対応することが要である』
この社長の方針により、分業という体制がなされず、全てのことをこなさなければいけない。
となると、膨大な仕事量。
毎日、夜の23時すぎまで会社で仕事をしてました。そして翌日は7時出社。
残業は月に40時間までしかつけてはならないと言われました。
その理由を社長は、『今仕事をさせてもらっている会社に感謝しろ。どんなことがあっても会社を守れ!』
裏を返せば、残業代を法令の月40時間だと虚偽報告して会社を守れということ。
こういった、社長の言葉に洗脳された社員ばかりが集まり、みんな身を粉にして働き、鬱病などが続出して辞めていってしまうのです。
転職を決めたきっかけ
私は前職に勤めて5年目。その頃、日本では派遣切りが問題化してきました。
勤めていた派遣会社は、コンプライアンスなんて無視しまくっていましたので、何度も労働局から監査が入ることがしばしば。
もうこのまま、この会社にいても良いことないとやっと目を覚まし、転職を決意。
転職から現在
私は派遣会社での営業しか経験なし。
派遣の営業をしていて、『これは強みだよな』と思っていた職種は人事総務事務!
事務のエキスパートなんですよね。しかも給与計算や社会保険のことも知ってると派遣に限らず転職しやすい。
でも私は全くの未経験。。
なので私は恥を耐えて、大手の派遣会社に登録し、未経験でもオッケーな人事総務事務の仕事を紹介してもらいました。
それが今の職場。
私は先輩たちに厳しく教わったり、また独学で学んで人事総務事務の経験を積んでいきました。
派遣スタッフとして1年働き、それからは契約社員になり、その間に結婚・出産もあったので産休育休を2回取りました(2人子供を産んだので)
それで3年前に正社員登用となり、主任へ昇級して現在に至ります。
今は前ほど残業はなく、また給料も福利厚生も良く快適です。
なにより人間らしく働けているので、前の会社のように奴隷のような働きではないのは明らかです。