私は現在25歳の女性です。東京で暮らしていた頃、以前金融機関にて営業を行っていました。
しかし、1年も経たないうちにその仕事内容に疑問を抱くようになり、転職を決意。
次のキャリアを商社の営業事務として積むことにしました。
無謀すぎるノルマ
新卒で入社した営業の私に課せられたミッションはズバリ新規開拓。担当地域の地図を渡されるなり、朝礼後から定時までずっと外周りの日々でした。折込チラシを投函したり、インターホン越しに営業をしたり、日々300件以上まわり、30人以上と接触を持つことがノルマでした。最初のうちは目新しい仕事だから頑張れていたものの、飛び込み営業の話を聞いてくれる人などいるはずもなく、ノルマが達成できない日々が続いていきました。さらに、お客様の関心を引くために折込チラシに自分の似顔絵付きプロフィールを入れるなど、どこで捨てられるか誰に読まれるかも分からないにもかかわらず個人情報をばらまかなくてはいけないという状況にも追い込まれました。
それでもノルマが達成できないと営業所に戻って上司に叱られる始末。それくらい言うなら見本でも見せてくれたら良いのにと思う一方、そんなことは無謀なのも頭では分かっていました。
自分らしくない働き方
いつしか飛び込み営業をしているうちに何のために働いているのか分からなくなった私。最初はお客様に本当に良い商品を勧めたかったから入ったはずの会社で、自分が提案したいものとは別のものを会社からは売ってこいと押し付けられ、営業するにも身のこもった話ができなくなっていました。
これでは会社の駒の一つに過ぎないと思った私はいつしかこのまま働き続けることに疑問を抱くようになり、転職の二文字が頭をよぎりました。
活かせるスキルを分析
営業で得られるスキルは多々ありますが、自分が従来持っていたスキルは何かを考えたとき、人のサポート役に回るような、いわゆる「縁の下の力持ち」が適しているのではないかと思いました。そこで営業の経験とこのような強みを活かせるところとして営業事務の仕事を志すようになりました。
ピッタリな職場へ転向
転職を決めてからはエージェントに登録をし、営業事務をメインに調べを進めました。結果、専門商社での営業事務として採用していただけることになり、1年経たない内に転職を決めました。営業事務の仕事を始めてから、今まで自分が持っていたスキルを活かしながら会社や人の役に立てていることが実感できています。
あのまま営業職を続けていたらきっと今頃心身ともに疲れきってしまっていたかと思うとやはり自分に合った職場にいち早く転職してよかったとつくづく思います。