ずっと働いてみたかった憧れの企業や、興味がある、ぜひやってみたい職種がある。でも、業種も職種も違うから、自分には無理だ、ダメだ、とあきらめてしまったら、絶対にチャンスは来ない。
だって、仕事の内容ってものすごく細分化されている。よく求められている「即戦力」が何なのかは、その会社のその職種によって全然違う。しかも、しごとの要素って、ものすごくたくさんあると思う。
今、行きたい業界のことを良く知らなくて、その職種の経験がなくても、営業職で実績であげていれば、それをアピールできる。あるいは、マーケティング、データ分析、経理処理、今自分がやっている仕事の中で、行きたい会社ややりたい職種に関係ある内容はまったくゼロなんてことは、絶対にないと思う。
できる限りの情報収集とアピール
まったく畑違いだと思っても、チャンスは必ずある。もし会社や業務内容のことをあまり知らなかったら、外部に出ている情報だって、必死で集めればけっこう集まるし、熱意は認められる。職種だったらできる限り今の業務と関係がありそうなことをアピールすればいい。
「即戦力」って要するに、すぐに会社で活躍できる人材のことだけれど、すぐに戦力になる、すなわちその会社と仕事に慣れて実績をあげるのために大事なことは、必ずしも同じ業界や業種の経験だけってことじゃない。人間的に魅力があって、やる気があって、そしてこれまで積み上げたスキルを少しでも流用できれば、すぐに戦力になる人材だと思ってもらうことは、全然不可能じゃない。実際企業の中には、同業で偏ったやり方をしてきた人より、ユニークな経歴でその会社にとって新しい考えやアイディアを提供してくれそうな人を求めているところだってたくさんある。
でも、何につけても自信がなかったら
若くて経験が少なかったり、違う業種間を何度か転職して、すっかり自分に自信がなくなった人もいるかもしれない。何も身に着けたスキルがなかったり、どの業種でも中途半端だったり。
それでも、やっぱり積極的に、やる気とスキルのかけらでもアピールしていくべきだと思う。
「即戦力になれる人」て求人広告にはよく書いてあるけれど、ある会社のある特定の仕事を、全く同じにできる人なんて、まずいないからだ。同業だって、同じ職種だって、全く同じ会社の同じ人でない限りは、仕事の内容もやり方も絶対に違うところがあるんだから。
実際に何ができるか途方にくれているようだったら、まず自分は何がやりたいか、自分のこれまでの経歴で、強みになるスキルや経験は何なのか、よく分析してみよう。
まずは転職サイトをのぞいてみるのもおすすめ。仕事は世の中にたくさんあるし、絶対自分に向いている、自分の能力が活かせる仕事はある。たくさんの求人情報を見て、業種や職種や条件等、多くの切り口から考えてみるのはすごく役に立つ。その中から、興味があって、スキルが活かせそうな仕事を探してみよう。「自分は即戦力にはならないから」なんてすぐにあきらめずに、自分を信じて、自分から「即戦力」になっていってほしい。