営業職で転職を検討されている方へ向けて、実際に転職を経験した私が営業職として転職したほうがよいと思う理由を経験を交えて書いていきたいと思います。20代の方で自分の営業手法に自信がある方はぜひともこの記事を参考にして転職を検討してみてください。
営業マンとしての成長
わたし自身は製造業の営業をしていました。図面を見ながら、客先と交渉をして、上司と相談し価格決定をして見積書を提出するというのが仕事の流れでした。客先は多岐にわたり、大手メーカーから中小の同業他社なども周っていました。図面を見ることができるということや、現場研修もあり、実際に相手にする資材や調達関係者に具体的な提案やコスト面の相談などを行っていました。営業を回っていて感じたことは、資材や調達関係者があまり技術的なことが分かっていないということでした。営業マンとして自分自身は仕事ができる方なのではないかと慢心していたようにも思います。転職をしようと考えたきっかけは大きな仕事を動かしたいということと、自分の力を試したいという気持ちからでした。営業マンとしての成長を試みたのです。
営業職もスタイルはさまざま
転職をしてから、同じ営業職なのですが、深耕営業というスタイルになりました。いままでは多岐にわたるユーザーに訪問し、連絡を複数の方と取り合うことが多かったのですが、深耕営業となってからは一人の営業マンが1社から多くて3社程度を担当するものに変わりました。いままで図面を見られるということや技術的な部分も知見があるということで、準備などはあまりせずとも提案ができたという自信があったのですが、深耕営業というスタイルに変わってから仕事の仕方も変わりました。訪問の際には毎回エクセルなどで作成した提案資料を提示し、大事なときには技術部の方に同行してもらったり、量産部品に不具合が生じたときには製造部や生産管理の方とも一緒に出向き問題の解決にあたりました。同じ営業職でしたが、スタイルの違いに慣れるまでは時間がかかりました。
両方経験したことでの成長
営業職として仕事をしたいと志してから、一時期は慢心していたこともありましたが、新しい会社での経験によって自分の営業マンとしての未熟さを痛感しました。それからはエクセルでの資料作成を上達させようと注力したり、海外の案件に挑戦してみたりと仕事の幅が広がったように思います。また営業会議などで発表するための数値分析や営業戦略なども勉強できています。さまざまな営業経験からそうした自分の未熟さを発見することができ、よりスキルの向上に前向きになれたと実感しています。現場での経験なども大事だと感じますし、技術部の方と話しながら相手の設計の方と直接交渉できるということは自分の強みではないかと考えています。
2社経験したことで自信につながる
わたし自身が一番感じているのは自分の成長です。20代のころに転職をしたことがきっかけで、自分の至らなさに気が付けたと感じます。同じ業務を3年以上していると、上司と比べても自分の方ができている仕事も出てくると思います。しかしながら、経験や信頼感などは時間をかけて培われるものだと思います。それが1社であるより2社であるようがより一層の幅が広がると思っています。わたしは経験値が増えたことで、これからもし親の介護など勤務地が制限される場面がきたとしても、なにかしらの転職が可能であると自信がつきました。1社で自信をもって継続することも大事ですが、将来的なことも勘案して複数社経験しておくこともオススメしています。