カーディーラー営業のお仕事って営業の世界では結構特殊だと思うんですよね。
僕の中では”営業”って聞くと一般的には対個人(BtoC)よりも対企業(BtoB)の方がイメージしやすい。
そして営業って一口に言っても対企業同士の営業は営業かける側もかけられる側もちょっとルーティーンっていうか、最後の最後は自分の財布からお金が出るわけでもないので条件が合えば契約って形だけど、対個人だと営業かけられる側は完全に自分の好みだし自分の財布からお金が出て行くのですごく慎重になるから対個人の方が曲者なイメージ。
そんな中でも車は対個人では商品がかなり高額の部類になるので営業の力もかなり重要になってきます。
ではそんな対個人営業力が必要なカーディーラー営業と似たお仕事とは?
ウェディングプランナー(結婚式場営業)
呼び方はウェディングプランナーやブライダルコーディネーターなど様々ありますが、いわゆる結婚式場に行った時に面倒見てくれる営業さんですね。
私も結婚式場で結婚式を挙げたことがあるので経験があるのですが、やはり結婚式は金額が高い!
それこそ結構いい車が一台買えちゃうくらいの金額。
しかしウェディングプランナーの商談力は見事なもの。
結婚式には必ずご祝儀というものが存在します。
これがおおよそいくらぐらい入るので〜なんてトークを展開して、ご自身の持ち出しはだいたいこれぐらいで出来ちゃいますよ!って提案してくれるんです。
もうこの流れは車の商談と同じですね。
ローンなら月々いくらで〜さらに下取り車がこれくらいつくので〜実際これくらいで買えちゃいますよ!みたいな。
とにかく共通して必要な営業力は高い金額のものを高いと思わせないこと。
お客さんに『これなら買えるかも!』って調子に乗せることが最大のポイントですね。
金額が高いものって、『やっぱり家に帰ってもう一度よく考えよう』とかやってると一生決まらないんですよ。
だからその隙を作らない、考えさせないのです。
これが対企業の営業では、考えさせないとは言っても『社内の稟議が〜』みたいなこと言ってなかなかその場の勢いでは決まりませんね。
ここがカーディーラー営業が得意とする営業力です。
ウェディングプランナーとカーディーラー営業の違いとは?
ウェディングプランナーとカーディーラー営業の違いは、契約した後の大変さにあると思います。
結婚式はテーブルの花から料理の値段に至るまでかなり決めることもたくさんあり、僕も契約後の打ち合わせは何度も行きました。それも1回が何時間とあるのですんごく疲れる。
車は売ってしまえばあとは車庫証明とかの書類だけ少しやりとりして1ヶ月後に納車って感じですけど、結婚式場は後は勝手に挙げといてーとはいきませんよね。
しかも一生に一度なのでお客さんのこだわりや要望も強いことがあると思うので、心底からいい結婚式を挙げてあげたいという気持ちがないとなかなか務まりそうもありません。
ただ、結婚式が終わると達成感は車の納車どころではないでしょうね。
僕の時の担当さんも一緒に感動して泣いていました。
なのでカーディーラー営業よりもやりがいはあるかもしれません。
住宅販売(不動産営業)
これは私個人の感覚ですが、カーディーラー営業よりも大変というか責任が大きいイメージ。
なんせ個人で購入する物の中で間違いなく最高額だから。
なのでこだわりも強く注文住宅ならなおさら。
車でさえ『こっちは大根一本買ってるわけじゃねえんだよ!』って怒鳴られるのに家なんて言ったらどうなんでしょ。
モデルルームに来店したお客さんに家を売る、という点ではほぼ内容はカーディーラーと同じですね。
月々いくらぐらいで買えますよーなんて提案も同じ。
住宅販売とカーディーラー営業の違いとは?
違うのはやはりここも売った後が大変ということ。
以前知人の住宅販売営業から話を聞いたところ、売った後のフォローに力を入れすぎては売れない営業マンになると言ってました。
売った後にお客さんの親身になって間取りはあーじゃねードアはこれじゃねーとかやってると売れないってことですね。
売ったら売りっぱなしとまではいきませんが、売ったらさあ次!って切り替えられるくらいでないと務まらないようです。
僕も間違いなく売った後はお客さんと一緒に家を建てようって気持ちになるタイプなので多分務まりません笑
まとめ
『対個人で高額なものを売る』という点では全て同じですが、上記の2業種は車よりも売った後が大変ということですね。
車は競合や値引きなどが激しいので売るまでが大変ですが、売った後は書類仕事だけです。
ウェディングプランナーや住宅販売は売った後から商品を一緒に作っていくという感じなので根本的に違うのです。
さらにそこで同時進行しながら他にも売って、他も同時進行でアフターフォローしていくと考えるとやりがいはあるかもしれませんが結構忙しそう。
でも契約を取るという点ではカーディーラー営業はそこそこ通用すると私は思います。