終電が当たり前のハードな営業で倒れる
人材業界で営業をしていました。完全な新規開拓営業で、1日中アポを取る電話をかけて怒鳴られる日々。
やっと取れたアポイントに行っても、契約に結び付くのは月に1件程度でした。
18時までは営業活動以外のことは禁止で、書類整理やアポイントの準備などのために22時頃までは仕事。
帰りが終電間際になることもよくありました。
クレームもかなり多い部署で、それの対応にも常に追われていました。
数字が達成できずに上司から詰められる、のようなことはありませんでしたが、かなり辛い営業活動だったと感じています。
年齢が若いこともあり、1年ほどは気合と根性で乗り切ることができていました。
しかし、ハードな仕事が長く続くにつれて疲労がピークになっていきました。
ある月末。
終電で帰る日々が続き、数字へのプレッシャーに心も体も追い込まれていました。
毎日ロボットになったかのように電話をかけ、走り回る日々。
自分が何のために仕事をしているのか分からず、辞めたくて辞めたくて仕方がありませんでした。
周りの同僚たちもどんどん辞めていき、会社に疑問を感じ始めていたことも大きかったです。私達って使い捨てなのかな、と。
ある日、睡眠不足だったこともあり、営業中に駅のホームで倒れてしまいました。
そのまま病院へ。医者からは過労とストレスだろうと言われました。
検査をしてみると、胃潰瘍寸前までいっているという診察を受けました。
その診察によって自分の心はポッキリと折れてしまったんだと思います。もう、会社に行きたくないと強く感じました。
眠れない日々が続くようになり、朝に電車に乗るのが辛くなっていきました。
このままでは完全に自分がおかしくなってしまうと思い、転職を決意しました。
営業から人事職への挑戦
人材業界での仕事はとてもやりがいがあり、意義を感じられていました。
せっかく辛い中で仕事をやってきたのだから、という思いもあったため、その経験を生かすことができる職種を希望していました。
そのまま営業職ということも考えましたが、かなり疲弊していて体も壊していたため、「長く続けられそうな仕事」というのをいちばんに考えました。
転職エージェントに相談したところ、人事職の案件を紹介されました。
人事は企業に人を入れる仕事なので、会社の魅力をPRする機会も多くあり、営業的なスキルを求めることが多いとのことでした。
自分にぴったりだなと感じたため、いくつか応募。
やはり営業経験を評価して頂くことができ、比較的スムーズに内定を頂けました。
今はまだ業務の勉強中ではありますが、大きなプレッシャーを感じることも無くなり快適に働くことができています。
内勤ではありますが、単調な業務ではないためやりがいを持って業務に取り組めるなと感じています。
また、営業ではないので周りもライバル同士という関係ではなくなり、助け合いながら仕事を進められています。
自分にとっては良い転職になりました。