今回は当サイトに一番ふさわしい『カーディーラー営業』から転職された方のお話。
カーディーラー営業から他の職種に転職した時の体験談
大学を卒業してから地元愛知県に帰り、自動車販売営業職・中古車買取スタッフ/営業職を致しました。
父の会社の取引先の関係で自動車販売の営業職に就きました。紹介者が居る手前、下手な事も出来ませんし、当然、親の顔に泥を塗る様な事等出来ない、常に緊張した状態の中で、日々課せられるノルマをこなす毎日でした。仕事のそれ自体を見つめてみると、お客様が段々増えて来て、それと共に実績も上がっていく充実感やお金には代えられない人間関係の充実度や「やりがい」と大きな看板を背負っているプライドは、仕事のモチベーションを上げる為には十分な事でした。
しかしながら、学生時代を通じてアルバイト経験や冒険的な事をした事がなく、「定年までこの仕事をするんだなぁ」と信じ込んでいた私にとって、日々出会うお客様からの人生経験談を聞く度に「まだまだ経験不足だなぁ」「知らない事が、知らない世界が沢山あるんだなぁ」そんな気持ちが募ってきました。
体はボロボロに
年次を重ねるにつれ、当然のことながら責任も実績も問われる立場となり、非常なる重圧も背負うようになりました。朝早くから夜遅くまで。煌々と光るネオンサインとショールームの灯り。際限のない事務仕事や電話応対に追われ、疲労とストレスが抜けないメリハリのない毎日が続きます。休みの日も私服で職場へ赴き、雑多な仕事をこなして顔を出す事が「美徳」とされている様な旧態依然とした職場。
出社すれば、日々のスケジューリングは自己の裁量に任されているけれど、どっぷり日が暮れるまで仕事をし、夜も際限なく遅い。英気を養う暇さえない。体が次第に悲鳴を上げ始める。その蓄積された疲労が病気となって体を蝕んでいくのです。自分では自覚はないのですが、見守る家族からすれば「異常なまでの姿」だったようです。
家族からの指摘を受けて初めて、「このままでは死んでしまう」と感じました。もう少し具体的に言えば、「このままの生活で一生を終えるのは実につまらない」と言う部分でした。
転職のきっかけはその瞬間。限界を超え気持ちが爆発してしまいました。
即、次の職場へ移ると言う事よりはむしろ「少し休憩をしたい」「充電の期間を設けたい」「そして、リスタートをしたい」そういう気持ちでした。
充電期間を経て
現在の職場(自動車部品工場/製造部門/出荷・検査職)に移るまでは、様々な仕事をしました。前職を辞めてから充電を兼ねて、ご近所の農家で野菜を作るお手伝いをしたり、精神的なリフレッシュを兼ねて体を鍛えてみたりと、自然に親しむ生活をしました。その上で、転職サイトや職業安定所等を利用しながら、自分にはどういう業種・職種が向いているのかと言う事をじっくり考える時間を取りました。営業職が嫌という訳ではありません。しかし、前職で味わったような、自分だけでは変えようのない環境の悪さや、ノビシロが少なくなり、ノルマ付けにされる。ただそれだけしかない職場環境ではもう働く気持ちになれない。高いサラリーを貰ったにせよ、心のゆとりは得られないと感じました。人間らしい生活がしたい。そんな思いが強かったように思います。
現在の会社を所望したのも、そうした理由からでした。全く畑が違う職種であるし経験などない。全くのゼロスタートでした。自動車というフレーズがそこにあるだけ。学ぶ事が多く、兎も角、必死になって目の前の事をこなしていく。そして、時間が来れば(多少の残業はあるが)業務が終了する。年齢的に仕事の段取りや新しい製品が流れてくる際の検査や業務の打ち合わせ等は神経を使いますが、休憩時間や一寸した仕事の合間には、ざっくばらんな雑談をしながら過ごせる。「みんなで頑張ろう」自然とそんな気持ちになる。
まとめ
営業職をしていた頃はメリハリがなく、だらだらとした気分転換も出来ない生活だったが、今では「もう少しでお休みだ」と割り切って仕事に臨む事が出来、気持ち的にもメリハリが付くようになった。「あれをやらなきゃならない」そう考えるのは今の職場でも変わらないので、多分そこは自身の性格から来るものだろうと思うけれど、以前は仕事なのか私事なのか区別がつかなかった。その点で、現在は余計なことに神経を使わずに済む。随分と気楽にやれている。
転職に際しては、地元の職業安定所を通じ紹介をしてもらいました。会社の規模は小さいけれど、皆、和気藹々としてハツラツと仕事をしている。個人的な遊び仲間もできたし、やっと居場所ができたなぁと腰を落ち着けています。
アルファの批評
僕も同じカーディーラー営業だったのですんごくよくわかります。
メリハリないですよね。
毎日毎日ため息めちゃくちゃついて『これを定年までやるのかー』って。
僕も毎日思っていました。
別にカーディーラー営業を悪く言うつもりはありません。
問題は会社の社風などにあると思います。
カーディーラー営業は昔からあるせいか古い体質が多いのも事実。
昔の売り方、やり方では通用しなくなってきているんだけど昔のやり方での成功体験しか残っていない人たちが役員とかだから結局変われないんですよね。
本当に転職すると人生変わりますよね。
お疲れ様でした!