今回は通信機器営業からホテルのフロントスタッフへ転職した方のお話。
超絶ブラックです。
転職体験談
私は今現在24歳の男性で、ホテルのフロントスタッフとして働いています。前まで勤めていた会社では、通信機器(複合機や電話機等)の法人営業をしていました。
大学を中退し、就職もせずふらふらしていた時期に無料の求人情報誌に1ページ丸々と大きな求人票を載せており、それがたまたま目についたため何の気なしに応募してみたところすんなりと入社できたのです。
しかもこのご時世高卒大学中退のフリーターを正社員としてです。私は当時新潟に住んでおり、その求人票に記されている給与は大学卒業の初任給程度でした。
平均2ヶ月で社員総入れ替え
しかし入ってみると、ある程度の予想はしていたものの想像を上回るブラック企業でした。
その会社とは通信機器のいわゆる代理店でして、会社としての主な業務内容が営業活動なのです。営業所内では事務員1名と工事スタッフ4名を除く15~20人は全員営業として毎日駆けずり回っていました。
私は2年ほどその会社で働いたのですが、課長や主任や部長などの役職がついている社員以外は全員総入れ替えという状態です。平均2か月でみんな辞めていくのです。
それもそのはず、連日夜遅くまで強要させられる飛び込み営業や土日の出勤など当たり前で、もちろん残業代など1円もつきません。残業代は出ないけど、歩合給で稼げと上司からは言われますが歩合給も雀の涙程度。
ちなみにボーナスも歩合給ですので、私が勤めた2年間の中で一番多かったボーナスはなんと4万円です。
想像を絶するブラック
ここで、平均的な一日の流れをお話ししたいと思います。まずは朝7時半に出社(定時は9時)し、大声でその月の目標売上と進捗状況の報告、それに対するその日の目標売上を発表します。
8時過ぎには4人1組で営業車に乗り移動し、全く知らない土地のコンビニの駐車場や空き地などに車は止まります。そこで上司から言われるのです
「ここが今日のお前のエリアだから」と。
地図を一枚ぺらっと渡されて終わりです。契約をとれた社員から上司に連絡をして車で迎えに来てもらいます。契約をとれなければいつまでたっても迎えに来てくれません。本当に迎えに来てくれないこともあり、エリアの最寄り駅から会社の最寄り駅まで電車で帰ったことも何度もあります。(交通費自腹)
そんな毎日を過ごしているうちに精神力が体力を上回ってしまい、身体を壊してしまったのです。毎朝の嘔吐や吐血、血尿、慢性的な下痢、蕁麻疹等です。身体を壊してしまっては何のために仕事をしているか分からなくなってきます。
余談ですが、私が退職を決意した決定打はある本と出会ったからです。
「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」という本です。私と似た境遇の方であればいろいろと前向きになれる内容ですので読んでみてはいかがでしょうか。
今現在では、職種柄ノルマ等一切なくまっすぐな気持ちで仕事をすることができてとても毎日が充実しています。
”継続は力なり”とも言いますが、毎日仕事に明け暮れると視野が狭くなります。一度立ち止まって真剣に自分の今置かれている状況を見つめなおすことも大切かもしれませんね。
アルファの批評
いやーちょっと想像を絶するレベルのブラックですね。
きっとブラックを極めていると思われます。
日本の営業って『これが当たり前』とか思っているおっさん達が異常なほど多いから怖いですよね。
完全にやめて正解です。
ヤバすぎます。
お疲れ様でした!