今回の投稿は証券会社営業から事務職へと転職した女性のお話。
証券会社へ就職
入社後まもなく証券会社の女性営業職として、大阪本店へ配属が決まりました。
営業職は、就職活動中の希望職種で、就職先も第一希望の会社だったため、働けることが楽しみで仕方ありませんでした。
入社前から、証券外務員の資格を取得し、よし!バリバリ働くぞ!と意気込んでいましたが、証券会社の営業はとても厳しい世界でした。
大手証券会社だったため、研修制度は充実しており、しっかり休みもとることができました。
しかし、日々の仕事内容は精神的に辛いことが多く、特に女性営業ということで嫌な思いもたくさんしました。
飛び込み営業。。
出社後すぐに1人で飛び込み営業に行き、中小企業の取締役の名刺を1日30枚集めることから始まりました。
雑居ビルの上の階から順番に飛び込みをし、追い返されたり、その場で自己紹介チラシを捨てられたりしたこともありました。
1日30枚ノルマを達成することは難しく、さらに売り上げも求められるので、追いつめられる毎日。
ストレスで声が出づらくなり。。
帰社後は休む間もなく電話営業です。
1日に何百件も電話をかけ続け、ストレスが原因で声が出しづらくなった時期もありました。
同期は同じ支店に7人(うち4人が女性)いたのですが、営業部の部屋に入るのが辛く、ドアの前で入れなくなっている同期の姿を見たこともあります。
飛び込み営業や電話営業は営業職にとって当たり前なことですが、誰一人、証券会社の営業についておもしろさや魅力を教えてくれる先輩や上司はいませんでした。
先輩達は外回り中に転職活動をしていたり、辞めたいと口にする人達ばかりで、自分の仕事に対するモチベーションがどんどんなくなってしまいました。
思い描いていた理想と違いすぎる。。
企業HPでは、「結婚出産後も女性が働きやすく、輝ける職場」なんてことが書いてありますが、証券会社の現場で数年も休んだ女性は帰る場所はなく、出産後の復帰は私の支店では実績ゼロ。
悪い言い方をすれば、ずば抜けて仕事ができる女性社員以外は、早く辞めてほしいという会社側の無言の圧力のようなものもありました。こんな中、働き始めて1年後には転職を考えるようになりました。
事務職への転職を決意
もともとパソコンに向かって作業をするのは好きだったので、転職後は事務職に就き、データの作成や会計処理、来客対応などを行いました。
営業とは真逆ですが、事務職もやりがいがあり、周りから感謝してもらえることも多くあります。
なにより、仕事もプライベートも楽しむことができるようになりました。
営業と比べると、事務職は裏方のイメージがありますが、そんなことはありません。
事務職がいないと営業マンは営業活動ができないからです。
現在30歳で、結婚を機に県外へ引っ越すこととなり仕事は退職しましたが、子育てが落ち着いたら、また事務職で仕事を再開したいと考えています。
転職するなら30歳までにと良く耳にしますが、私は1年で転職し、良い選択だったと思っています。
辛く、しんどい思いをした分、毎日が楽しくなりました。
転職は人生の中の大きな選択なので、簡単に決めることは出来ませんが、私の体験談を通し、少しでも仕事で悩んでいる方の力になれたら幸いです。
管理人から一言
まだまだ育休・産休制度が整っている会社って少ないですよね。
企業ホームページとかではもっともらしいことを言っているけどほとんどが入社すると『え?そんなこと間に受けてたの?』ばりに言われたりします。
そりゃ企業ホームページにはいいことしか書かないですよね。
でもこれって立派な詐欺というか、誇大広告というか、もっとしっかり取り締まらないといけない気もします。
日本ってなぜか道路交通法はそれなりに守るくせに労働法だけは余裕で無視するよね。
取り締まってないから?
謎です。
ともかくブラックな会社にいるとその会社の養分にしかなりません。
転職して正解ですね。
お疲れ様でした。